2008年9月 3日

リチャード・ビーチャム (第1日・第2部)

リチャード・ビーチャム (ロンドン大学キングス・カレッジ教授)

「過去の未来 -コンピュータ・ベースの文化遺産研究の新展開」
The Future of the Past: New Developments in Computer Based Cultural Heritage Research

 今回の発表では、キングスカレッジのヴィジュアライゼーション・ラボ(KVL)が海外連携機関と協力して行った最近のプロジェクトの成果を中心に論ずる。これは、文化遺産研究を具現化し、研究自体を可能にするヴァーチャルな物体・建築物を作成する試みで、複数ユーザーによる同時オンライン環境、セカンドライフ・ヴァーチャル・ワールドの教育的利用も目指したものである。現在進行中のプロジェクトには、「シアトロン3(Theatron 3)」があるが、これは、歴史上重要な25の劇場建築とその装飾を、それに相応しい背景・舞台衣装・演技動作も含め、再現するものである。この他、KVLのプロジェクトには、メルボルン大学との協力による考古学調査を基にした「(ポンペイ近郊の)オプロンティスのローマ風別荘」(これは、高度なデジタル3Dモデルとセカンドライフの両ヴァージョンで作成中)や、「ポンペイの劇場」(ヴァーチャルな演技の描写を含む)などがある。

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