見立絵は、多くの場合古典的な説話や故事を題材にして当世風の人物・背景・小道具で表現し、その置き換えの妙味を判別して楽しむものである。見立絵の題材としては、中国の『水滸伝』や『三国志』、故事、七賢人、二十四孝など、日本では『源氏物語』や『忠臣蔵』、七小町、七福神、三十六歌仙など多種多様である。見立絵には相当な知識量がなければ判別が困難なものも多いが、『忠臣蔵』はだれもが知っている物語であるがゆえに見立絵の恰好の題材となったともいえよう。
見立絵は、多くの場合古典的な説話や故事を題材にして当世風の人物・背景・小道具で表現し、その置き換えの妙味を判別して楽しむものである。見立絵の題材としては、中国の『水滸伝』や『三国志』、故事、七賢人、二十四孝など、日本では『源氏物語』や『忠臣蔵』、七小町、七福神、三十六歌仙など多種多様である。見立絵には相当な知識量がなければ判別が困難なものも多いが、『忠臣蔵』はだれもが知っている物語であるがゆえに見立絵の恰好の題材となったともいえよう。