D6.3 忠臣蔵 十一段目

絵師:喜多川歌麿〈1〉
出版:寛政(1789~1801)末~享和(1801~1804)
判型:大判錦絵11枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0525

 コマ絵は討入り、炭小屋に隠れていた師直を今まさに討ち取ろうとする場面。本画面は、とある家の台所に忍び込んだ男が酒や料理を飲み食いしていたところ、家人に見つかり、主人が長ぼうきを持って男に打ちかかり、妻が燭台を持って駆けつけたというところであろうか。男は相当に酔っ払っている体で、男の背後には銚子、足元には杯がころがっている。左方には男が手をつけたと思しき魚などの入った鉢も見える。