D6.4 浮世忠信蔵 十段目

絵師:喜多川歌麿〈1〉
出版:寛政(1789~1801)後期
判型:間判錦絵11枚揃のうち
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0043

 『仮名手本忠臣蔵』十段目、天川屋義平が「男でござる」と見得を切った後、長持の中から大星由良之助が義平の義侠の心底を見届けたと姿を現す場面をふまえた作画がなされている。姉弟がかくれんぼでもするところであろうか、姉が屏風箱の中に隠れ、幼い弟は母親に目隠しをしてもらっているという何ともほほえましい情景を描いている。