赤穂市「忠臣蔵」浮世絵デジタル展示室
  • ごあいさつ
  • A 第一回展覧会 討入り図の諸相
           
    • A0 プロローグ   
    •        
    • A1 討入り装束を整える   
    •        
    • A2 師直邸門前に集結   
    •        
    • A3 門を打破って乱入   
    •        
    • A4 邸内での戦闘   
    •        
    • A5 師直を討ち取る   
    •        
    • A6 引揚げ、亡君墓前に焼香   
    •  
  • B 第二回展覧会 義士の頭領・大星由良之助
           
    • B1「仮名手本忠臣蔵」での登場シーン   
    •        
    • B2 由良之助を演じた役者たち   
    •        
    • B3 討入り姿の由良之助・内蔵助   
    •  
  • C 第三回展覧会 上方の忠臣蔵浮世絵
           
    • C1 大坂の部   
    •        
    • C2 京都の部   
    •        
    • C3 上方絵と江戸絵の比較   
    •        
    • C4 上方のおもちゃ絵・武者絵   
    •        
    • C. 参考リンク   
    •  
  • D 第四回展覧会 ユニークな忠臣蔵浮世絵あれこれ
           
    • D1 工夫をこらした芝居絵・役者絵   
    •        
    • D2 画面構成の妙   
    •        
    • D3 額や鏡に描き込まれた忠臣蔵   
    •        
    • D4 珍しい判型   
    •        
    • D5 洋風表現へのチャレンジ   
    •        
    • D6 見立絵の知的な愉しみ   
    •        
    • D7 滑稽な戯画たち   
    •        
    • D8 動物やモノを人になぞらえて   
    •        
    • D9 忠臣蔵の小道具を寄せ集めると…   
    •        
    • D10 絵の中に組み込まれた文字がわかりますか?   
    •        
    • D11 暮らしの中でも忠臣蔵はあなたのそばに   
    •        
    • D12 忠臣蔵の世界をあそぶ   
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  • A 第一回展覧会 討入り図の諸相
  • A0 プロローグ
A0 プロローグ

『忠臣蔵』は「討入り」から描かれはじめた。

 寛延元年(1748)の『仮名手本忠臣蔵』成立以前に、赤穂事件を念頭に描かれた絵画は、現在のところ2点しか確認されていません。
 1点は、鳥居派様式の「新板 信田会稽夜討」(立命館大学アート・リサーチセンター所蔵、arcSP02-0051)です。「信田」の敵討ちに仮託して描かれた役者見立絵で、宝永8年(1711)ごろのものと推定されています。門を打ち破る様子や邸内での戦闘、炭小屋の場面も描かれ、赤穂事件の討入りを想起させる図様となっています。
 もう1点は絵馬で、正徳5年(1715)に京都府宮津市の智恩寺に奉納された「義士討入図」で、まさしく赤穂事件の討入りが描かれています。
 点数は少なく、絵画化されるほどの評判を呼ぶ義士劇はまだ成立していませんでしたが、これらのように赤穂事件といえば「討入り」という認識がすでになされ、描かれはじめたのです。

  • A0-01 新板信田会稽夜討
  • A0-01 新板信田会稽夜討
  • 2019年9月21日
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