5.2.10 フランス語版『赤穂浪士』

『赤穂浪士』 
原題:Les 47 Rônins Roman traduit du japonais par Jacques Lalloz, Philippe Picquier.
ジャック・ラローズ(訳)、大佛次郎(著)
出版:2007年
立命館アジア太平洋大学図書館所蔵
【後期展示】.

■解説
 この翻訳は、平成1415年度の日本政府による近・現代文学の翻訳を促進するJLPP事業の第一回の助成によって出版された。ここで翻訳された『赤穂浪士』は、大佛次郎による1929年の作品で、現在討入りをした四十七士を「赤穂浪士」「浪士」と呼ぶのは、この小説の影響によると言われる。
 翻訳者のラローズは、パリ大学で日本語を習得し、京都大学で比較文化について学んだのち、現在も近現代作品の翻訳を多く手がけ、京都大学でフランス語を教える。(川内a)