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0. 「いろは忠臣蔵」インフォメーション

【会期】12月15日(月)~12月25日(木) 1月6日(火)~1月17日(土)
 土・日・祝日休館
※1月17日(土)の最終日は開室します。

【時間】9:30~17:00

【会場】立命館大学アート・リサーチセンター 1F 閲覧室

【関連イベント】
・講演会 『忠臣蔵』と日本人 上村以和於(演劇評論家)
 12月17日(水) 16時20分~18時 アート・リサーチセンター2F 多目的ルーム(玄関ホール)
 ★終了しました。

・ギャラリートーク
 1月17日(土)12時30分~14時
 アート・リサーチセンター 1F 閲覧室

主催: 立命館大学アート・リサーチセンター

協力: 赤穂市立歴史博物館・早稲田大学図書館
企画: 立命館大学日本文化情報学専攻 芸術ゼミ
担当責任者:赤間亮・川内有子 
 
連絡先:
立命館大学アート・リサーチセンター
603-8577 京都市北区等持院北町56-1
Tel. 075-466-3411 Fax. 075-466-3415
e-mail. arc-jimu■arc.ritsumei.ac.jp(■を@に変えて下さい) 

 

0.1 ごあいさつ

 立命館大学文学部では、2012年に教育カリキュラムを再編し、日本文学専攻は、日本文学学域のもと、日本文学専攻と日本文化情報学専攻の2専攻にわかれました。日本文化情報学専攻は、日本語圏の中の言語活動、芸術・文化、そしてそれらの活動によって創出されるさまざまな文化資源が活用されて、蓄積(アーカイブ)されていく過程を学ぶ、実践的学問を目指して設立した新しい専攻です。この専攻では、とくに演劇や絵画などの芸術と文学が交差する領域を学ぶ芸術ゼミが本年度からスタートしました。本展覧会は、芸術ゼミの第1期生の企画による展覧会です。

 展覧会のテーマは、「忠臣蔵」です。「忠臣蔵」は、1702年に起きた赤穂藩の旧志士による吉良邸討入り事件を1748年に劇化し、大坂道頓堀の人形浄瑠璃の劇場で上演された「仮名手本忠臣蔵」のタイトルの一部分ですが、「仮名手本忠臣蔵」という戯曲作品の世界を越えて、日本の文化史・思想史の中で大きな展開を遂げ、日本の歴史や日本人の特質を考察する上でも避けて通ることのできない、テーマに成長していきました。「忠臣蔵」は、一作品や一事件を越えて、日本人が作り上げてきた「共同幻想」とまで言われるようになってきています。

 本展覧会では、複雑に入組んで議論されてきた「忠臣蔵」へのアプローチのために、基本的課題を解き明かすべく、五つのコーナーを設けました。ゼミの学生がそれぞれのテーマを現代の日本人、とりわけ学生に伝えるため、自ら学びつつ分かりやすい展示・解説を心がけています。

 本展覧会を御覧になり、すこしでも日本文化への興味を深めていただけたら幸いです。

 最後になりましたが、本展覧会の主旨をご理解いただき、貴重な所蔵品を出品いただきました早稲田大学図書館、赤穂市歴史博物館に心より御礼を申し上げます。

立命館大学日本文化情報学専攻 主任 赤間 亮

 

0.2 上村以和於 講演会

『忠臣蔵』と日本人

上村以和於(演劇評論家)

日時:2014年12月17日(水) 16時20分から18時
場所:立命館大学アート・リサーチセンター
入場無料

 「忠臣蔵」という浄瑠璃・歌舞伎の題名が歴史的事件の名称として誰怪しむことなく使われてきたように、「あの出来事」は史実・演劇芸能から映画・文芸、巷説・俗説、更には日常卑近の事どもへの暗喩や喩えに至るまで、さまざまな形、さまざまな位相で語られ、ふくれ上がって、日本人の精神文化と関わりあってきた。共同幻想と呼ばれる所以だが、そうした観点から日本人にとっての「忠臣蔵」とは何だったのかを考えてみたい。その一方、たとえばNHKの大河ドラマで今世紀に入ってから(かつては定番であったにもかかわらず)一度も取り上げられることがないように、さしもの共同幻想にも様変わりが生じつつあるようにも察しられる。私自身まだ答えを見つけていないが、この機会にそうした問題にも考察を進めてみたい。

0.3 ギャラリートーク

展覧会の最終日に担当スタッフによるギャラリートークを開催します。
ご来場をお待ちしています。

日時:2015年1月17日(土) 12時30分~14時
場所:立命館大学アート・リサーチセンター1F展示室

入場無料

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