3.3.23 狂歌本 『忠臣蔵当振舞』

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「(狂歌)忠臣蔵当振舞」

石川雅望(判)・葛飾北岱(画)
中本1冊 絵入滑稽本
出版:享和3年(1803) 江戸
早稲田大学図書館所蔵 へ09 04225
【前後期展示】.

■解説
 本作品は、「仮名手本忠臣蔵」の登場人物を役柄に分けて位付けをし、狂歌で評を記したものである。
 狂歌とは、和歌の形式のなかに反古典的な機知や俗情をよみ込む文芸で、よく人の知る文芸や成語のもじり、あるいは縁語・懸詞の複雑な組合せなどの技巧が好んで用いられた。
  なお、作品名にある「当振舞」とは、演劇の興行が成功し利益を得た際、興行元が主催となり、俳優たちに慰労の宴を行うことを指す。(H..Sa)

 参考

『日本演劇辞典』十一、十二頁