2.3.01 恋する二人

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「二段目」  「大星力弥 沢村田之助」「小なみ 沢村訥升」

豊国〈3〉 大判/錦絵 役者絵
上演:文久2年(1862)3月江戸・中村座
「仮名手本忠臣蔵」
立命館大学ARC所蔵  arcUP1956
【前期展示】.

■解説
 力弥と小浪。二人の初々しい恋の様子は、敵討ちを主題とする「忠臣蔵」の物語に、華やかな色を加える。「仮名手本忠臣蔵」の魅力はこうした脇の設定によるところが大きい。
 そして、「恋」が物語の重要なキーとなっている。事件は、すべてのことが恋から始まり、悲劇を生んでいるのだ。恋は三つ描かれているが、悲恋と呼べるのは力弥と小浪の恋であった。
  許嫁の力弥と小浪は相思の仲であったが、父親が捲込まれた刃傷事件の波紋により、二人の運命は暗転していく。二人の恋は二つの家族をも巻き込んで、崩壊の道筋へと向かっていく。 (A.Ya)