4.3.3 躄の仇討2

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「華雪箱根曙」

芳滝 中判/錦絵 役者絵
上演:文久2年(1862)3月大坂・中
「花雪箱根曙」
立命館大学ARC所蔵 arcUP3394-3395
【後期展示】.

■解説
 「箱根霊験躄仇討」を「花雪箱根曙」の外題で歌舞伎で上演したときの役者絵である。
 描かれているのは勝五郎と初花である。足を悪くしている勝五郎を初花が引いて移動している。
 初花が上野に誘拐されひとりで敵を果たそうとするが、殺されてしまう。そののち初花の亡魂が滝に打たれながら祈念したことによって、勝五郎の足が治り、本懐を遂げるまでが上演される。
 また、箱根山を背景に勝五郎を躄車にのせてひき歩く様子に抒情を感じさせる。初雪の「もみじあるのに雪が降る」という台詞が有名であり、この作品はまさにその場面が描かれている。(Y,Sa)