4.2.4 殺報転輪記(伊賀越敵討の実録)

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「全書殺報転輪記」

写本・半紙本16冊 実録
立命館ARC所蔵 arcBK02-0164
【前後期展示】.

■解説
 伊賀越の敵討の顛末を誌す実録書である。寛永九年正月に因州池田家中渡邊靫負が同家中河合又五郎に殺害された。その子数馬は、姉婿の荒木又右衛門の助太刀で、伊賀上野で首尾よく敵を討つ。これが、寛永十一年十一月のことであった。本書の他に、「水月記」「武将感状記」などの題名の写本で読まれると同時に講談で、語られていた。演劇に取上げられたのは、安永5年(1776)8月江戸の「志賀の敵討」である。(a)