4.2.1 伊賀越乗掛合羽

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「伊賀越乗掛合羽仇討図」

国虎 大判/錦絵 物語絵
出版:文政頃 江戸
立命館大学ARC所蔵 arcUP5310-5312
【前期展示】.

■解説
 歌舞伎の「伊賀越乗掛合羽」の敵討ちの場面が描かれている。静馬が政右衛門の助太刀を得て、伊賀上野にて又五郎を討ち果たすシーンである。「伊賀越乗掛合羽」によって御家騒動と敵討とを結合させた新しい作品が誕生した。また、この作品の影響力は大きく、本題のまま浄瑠璃化され、「伊賀越道中双六」の母体にもなっている。「仮名手本忠臣蔵」とのかかわりも深く、演出を真似ている場面がいくつか見られる。(a)