3.3.25 「忠臣蔵 六段目」~「忠臣蔵 十段目」

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「忠臣蔵 六段目・七段目・八段目・九段目・十段目」

広重〈1〉 大判/錦絵(横) 戯画
出版:嘉永頃(1850) 江戸
立命館ARC所蔵 arcUP2917
【前後期展示】.

 ■解説
 本作の落款には、広重戯画とある。戯画とは、滑稽さを表現した絵、または戯れに描かれた絵のことであり、天保の時代から多く描かれるようになる。
 本作では、「仮名手本忠臣蔵」の内、六段目から十段目まで、それぞれの章段を象徴する場面が、軽妙な絵と滑稽な句で構成されている。おそらく、大序から五段目までもあり、討入りもあるいは1枚で構成されていたか。(H.Sa)