3.2.17 絵兄弟忠臣蔵 三段目

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「絵兄弟忠臣蔵 三段目」

国貞  大判/錦絵 美人画
出版:天保初期(1830)頃
立命館ARC所蔵 arcUP2812
【前後期展示】

■解説
 「絵兄弟」とは、江戸時代に行われた絵合わせ遊戯のひとつで、構図のよく似た絵を比べ合わせ、どちらが兄か弟かを競うという遊びである。
 本作品は、美女が財布からお金を取り出している様子が描かれている。この様子は、「仮名手本忠臣蔵」三段目において、顔世から高師直に宛てた手紙を、お軽が恋仲である勘平に渡す場面に見立てているものである。(H.Sa)

 

参考文献

『浮世絵事典』149頁