1.02.4 小浪と力弥 初々しい恋心

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「仮名手本忠臣蔵 二段目」 
 
国貞〈2〉 大判/錦絵 物語絵
出版:嘉永4年(1851)頃 江戸
立命館大学ARC所蔵 arcUP1987
【前期展示】.
 
■解説
 桃井若狭之助家に判官の使者として力弥が遣わされてきた。本蔵や母・戸無瀬は力弥に惚れている娘・小浪のため、持病を理由に小浪に力弥の口上を受け取らせる。力弥は明日午前4時頃に登城する旨を伝えるが、流れるような力弥の言葉やその態度に見惚れてしまい返事もできないほどである。
 図からは、恥ずかしさのあまり力弥を直視できない小浪の様子が伺える。また、隣のふすまの影から娘を見守る母の姿がある。