1.06.5 罪の行く末

arcUP2890s.jpg
「仮名手本忠臣蔵 六段目」
 「勘平 市村家橘」「おかる 岩井紫若」「母かや 実川勇二郎」「ぜげん源六 中むら鶴蔵」「才兵衛 市川九蔵」「郷右衛門 尾上松緑」「勘平 中村芝翫」「弥五郎 中村宗十郎」
 
芳滝 大判/錦絵(横) 役者絵
出版:慶応1年(1865) 大坂
立命館ARC所蔵 arcUP2890
【前期展示】.
 
■解説
 右上は五十両という大金と引き換えにお軽を迎えに来たものの、なかなか家を出ようとしないお軽に判人・源六が文句をつける場面である。続いて左下は千崎と原郷が勘平を責めたてる場面である。
 本図の元となったであろう歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の上演は大坂で行われている。そしてこの芳滝の浮世絵も大坂で出版されたものであり、このような浮世絵を江戸に対して上方絵という。(藤井)