B1-17 仮名手本忠臣蔵 十一段目

絵師:豊国〈3〉
出版:弘化4~嘉永3年(1847~50)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0006-01~03

 
 十一段目、義士の討入りを3枚続のワイド画面に描く。国貞時代の天保中・後期に出版された大判錦絵3枚続10組のシリーズ(B1-01、B1-06、B1-11を含む)が十段目までしか描かれなかったため、豊国(三代)となってからその欠を補うために描いたものではなかろうか。標題を書いた枠取りの形も共通しており、シリーズ踏襲の作画意図が読み取れる。

 画面左方、邸内では戦闘が続いているが、右方の炭小屋の前では、隠れていた師直を見つけ出して取り囲み、呼子の笛を吹いて同志に知らせている。由良之助らがいち早く駆けつけている。

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