B1-16 役者見立忠臣蔵 十段目

絵師:春亭
出版:文化7年(1810)
判型:間判錦絵(横絵)
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0061-09

 タイトル通り役者見立で『忠臣蔵』各段の場面を描いた揃物の第10図。十段目の段切れ、義平とおそのの前に由良之助が現れ、おそのを尼の姿にしておけば他所へ嫁になることもできないだろうと、義平に覆面の同志に奪わせた去り状と髷を渡し、さらに屋号の「天」「川」を討入りの合言葉にすると言って鎌倉へ旅立つところ。由良之助は初代沢村源之助、義平は初代市川男女蔵、おそのは5代目岩井半四郎の似顔である。