B1-07 新版かな手本忠臣蔵十一段つゞきの内 七段目

絵師:芳虎
出版:天保(1830~44)
判型:大判錦絵 (横絵)
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0025_07

 本図も異時同図法で複数の場面が描き込まれている。それらの場面を時系列で書き上げると、まず左奥の縁先、仲居ら「めんない千鳥」をして遊ぶ由良之助のところへ3人侍が訪ねてくる場面。次にその右の階上、由良之助の心底を探りに来た九太夫と伴内がひそひそ話をしている。左手前に力弥が父由良之助に密書を届ける場面、そして画面中央の階上・階下・床下に密書盗み読みの場面が描かれる。盗み読みの左手前、密書を盗み読んだ妹おかるを斬って仇討ちの同志にしてもらおうとする平右衛門が見える。右手前の縁先が七段目幕切れの九太夫退治の場面となっている。

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