B1-08 仮名手本忠臣蔵 七段目

絵師:国貞〈1〉
出版:天保(1830~44)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0031-07

 『仮名手本忠臣蔵』全十一段を11枚にわたって描くシリーズ。タテ位置の画面を意識して、大序・八段目・十一段目の3枚を除き、上下に時間軸の異なる2場面を配するという画面構成になっている。

 祇園一力茶屋が舞台の七段目の本図は、画面下方に由良之助が縁先で女中たちとめんない千鳥で戯れるところに、由良之助の真意を質そうと3人侍と平右衛門がやってくる場面。左上、奥の座敷には九太夫が由良之助に亡君逮夜に蛸肴を食べさせて心底を探ろうとする場面が描かれている。