E2.7.3.1 誠忠義臣名々鏡 い 大星由良之助良雄

絵師:歌川国芳・歌川芳鳥女
出版:安政4年(1857
判型:大判錦絵揃物のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0223-01    

 『忠臣蔵』の義士銘々を描いた揃物。画面右上に標題「誠忠義臣名々鏡」の文字と二つ巴紋をあしらった刀の鍔(つば)形のコマ絵、その左に国芳娘の芳鳥女・芳女らが描くさまざまな形の額のコマ絵を配し、それらの下の隅切方形の枠内に主題となる義士たちを討入り姿や銘々伝に基づき描くという画面構成になっている。

 本図は、討入り姿の大星由良之助で、庭の松の枝から吊り下げた陣太鼓を打ち鳴らす姿である。芳鳥女筆の額のコマ絵は将棋の駒で、「王将」駒(由良之助)を先頭とする多数の駒(義士一党)が「悪将」駒(師直)を倒している。梅屋の狂歌「印にとかねて大師のいろは仮名 平間村よりさため置けむ」が書かれている。