E2.3.09.2 仮名手本忠臣蔵 (三段目)

絵師:歌川国芳
出版:弘化4年~嘉永3年(184750
判型:大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0368-02

 三段目は「足利館裏門」の場面のおかると勘平。現れた伴内とその家来たちに対峙しようとするところであろうか。おかるは初代坂東しうか、勘平は8代目市川団十郎の似顔で描かれている。コマ絵は、『仮名手本忠臣蔵』の本筋から離れて、『裏表忠臣蔵』などに見られる「蜂の巣の平右衛門」が描かれている。これは、平右衛門が中山道で蜂の巣の乱れを見て大事の突発を察知し、江戸へ急ぐという筋立てである。