E2.3.05 塩冶判官 坂東彦三郎/師直 中村歌右衛門/若狭之助 市川八百蔵/かほよごぜん 岩井紫若

絵師:歌川国芳
出版:天保10年(1839)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0007-0103

 天保10年(1839)7月、中村座での『忠孝義士由良意(ぎしのゆらい)』に取材したもの。この芝居は、詳しい筋書きは不明であるが、『歌舞伎年表』によれば「忠臣蔵」と「弥作鎌腹」を上演したものとあり、この時が初演。

 図は、『仮名手本』では大序にあたる場面で、舞台は鶴ヶ岡八幡宮の社頭。兜改めの後、師直が顔世に言い寄るのを若狭之助が見とがめ対立するところへ、判官が仲裁に入るところ。判官は4代目坂東彦三郎、師直は4代目中村歌右衛門、若狭之助は4代目市川八百蔵、顔世は初代岩井紫若である。