E2.3.02.5 賀名手本忠臣蔵 (十段目)・十一段目
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絵師:歌川国芳
出版:天保4年(1833)
判型:大判錦絵5枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0096-05
5枚目は、図中には「十一段目」のみ記されているが、十段目のおそのも描かれている。おそのは御高祖頭巾をかぶって小田原提灯を持ち、義平に復縁を求めてくる場面の舞台姿で、役者は3代目尾上菊五郎。十一段目は、荒事演出の大鷲文吾で、目のふちから頬いっぱいに紅の隈取り、大斧を担ぐ姿である。役者は5代目市川海老蔵で、明治期までは市川家の代々がこのような荒事の演出を踏襲した。