E2.3.03.1 仮名手本忠臣蔵 三段目
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絵師:歌川国芳
出版:天保6年(1835)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-S0023E2.3.3.1~3 は、天保6年(1835)8月の森田座、同年9月の市村座でそれぞれ『仮名手本忠臣蔵』が上演されたのに取材した12枚揃のうちの3枚。このシリーズは、初段・四段目・五段目・六段目・七段目・八段目・九段目が森田座、二段目・三段目・十段目・十一段目が市村座の舞台を写している。最後の「十一段目 泉岳寺」は特定されていない。初摺では、図中に描かれている役名とそれを演じた役者名が記載されていたが、後摺ではそれらの文字が削除されている。また、各図の背景は舞台の書割風ではなく、物語絵のような場面描写になっているのが大きな特徴である。
三段目の本図は、足利館裏門の場面で、おかる・勘平に伴内とその手下たちが襲いかかるところ。描かれている役者は、おかるが3代目尾上菊五郎、勘平が5代目市川海老蔵、伴内が2代目坂東熊十郎である。