絵師:歌川国芳
出版:天保4年(1833)
判型:大判錦絵5枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0096-01
2「賀名手本忠臣蔵」は、天保4年(1833)8月市村座での興行に取材したもので、1枚につき複数の場面、複数の人物を舞台から抜き出して描いた5枚揃の作品。
1枚目の本図では、初段(大序)は鶴ヶ岡八幡宮の社頭で対立する師直と若狭之助、二段目は「松切り」の場面の本蔵が描かれている。さらに、本蔵の左には、三段目、「腰元おかる文遣い」の場面の伴内も描き込まれている。若狭之助は3代目尾上松助、師直は初代片岡市蔵、本蔵は2代目関三十郎、伴内は初代坂東三津右衛門である。