E2.2.08.5 誠忠義心伝 十二 島原の遊君 柏木太夫
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絵師:歌川国芳
出版:嘉永元年(1848)
判型:大判錦絵揃物のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP9152
遊女柏木が二つ巴紋の大星の羽織を着て立つ姿。「仮名手本忠臣蔵」で遊女として登場するのは勘平女房お軽であるが、ここでは島原で大星と馴染んだという桔梗屋柏木を描く。略伝によると、島原での大星の放埒ぶりは度を超えたものであったという。大星が関東に去った後、遊里の借財を精算したのは妻お石。柏木にも金銭などが送られたとのこと。しかしながら実は、大星が遊女と枕を交わしたことは一度もなかった。後に、全ては本望成就のためであったかと思い当たった柏木は、大星の碑を建立し弔うのであった。