E2.2.08.2 誠忠義心伝 四 斧寺重内妻

絵師:歌川国芳
出版:嘉永元年(1848
判型:大判錦絵揃物のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP9144

 斧寺重内妻女を描く。風流を好み、夫と情愛に溢れた歌をやりとりしていたという。略伝では歌も紹介されている。重内妻は、伴蒿蹊の『近世畸人伝』にも「小野寺十内秀和妻丹子」として一項が設けられている。その人となりや歌、また夫に殉ずるために自害したとの逸話は広く知られていたようだ。本図は、裾が乱れぬよう膝を紐で縛り、覚悟の自刃をしようとするところ。