絵師:歌川国芳
出版:安政元年(1854)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0036-05
闇夜の山崎街道。手前には「鉄砲渡し」の場面が描かれる。おかるの里に落ち着き、猟師となって世を忍んでいる勘平が、猪を撃ちに出かけて雨にあい、木陰で雨宿りをしているところに、偶然かつての同僚千崎弥五郎に出会う場面。勘平は討入り計画のことを聞き出し、連判に加えてもらおうと資金調達の約束をするのである。
画面左方の街道では、破れた蛇の目傘をさした定九郎が、家路を急ぐ与市兵衛に「おーい、おーい」と声をかけながら追いかけている。