E1.1.7.06 忠臣蔵 六段め

絵師:歌川広重〈1〉
出版:嘉永2~5年(1849~52)
判型:横中判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1753

 六段目、与一兵衛住家の場。鉄砲を担いで立つのは、思わぬことから五十両を手に入れ帰る途次の勘平。右端の陋宅が、勘平が身を寄せるお軽の実家である。一本道には、その家を出たばかりの駕籠も描かれている。先に立つのは一文字屋才兵衛、駕籠に乗るのは廓に身を売ったお軽である。この後、お軽はほんのわずかながら夫との別れを惜しむ間を与えられることとなる。