E1.1.1.06 忠臣蔵 六段目

絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保(1830~44)中期
判型:横大判錦絵16枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:
AkoRH-R0035-06

 本図も、風景画を得意とする広重ならではの場面描写がなされている。六段目といえば、与市兵衛住居内での勘平腹切りなどを描くことが常套的であるが、本図はそこから大きく踏み出し、与市兵衛の死骸を送り届けた猟師たちが嘆き悲しみながら帰っていく様子を、のどかな田園風景の中に描くというもので、この一図が本シリーズの作画意図を集約しているように思われる。