E1.1.1.05 忠臣蔵 五段目

絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保(1830~44)中期
判型:横大判錦絵16枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0035-05

 五段目の舞台は山崎街道。雨降る闇夜の山中で、おかる身売りの金を持ち帰る途中の百姓与市兵衛が、山賊に落ちぶれた塩冶の浪人斧定九郎に襲われ、金を奪われる場面。画面中央に大きく描かれた2本の松が印象的である。

 定九郎は、明和3年(1766)初代中村仲蔵が取り入れて以降定着した、黒羽二重の紋付に朱鞘の大小、破れた蛇の目傘をさすというスタイルである。