E1.1.5.07 忠臣蔵 七段目

絵師:歌川広重〈1〉
出版:嘉永2~3年(184950
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:AkoCH-S0024-07

 祇園一力茶屋が舞台の七段目の図は、七段目中、ひいては『仮名手本忠臣蔵』中最も著名な場面のひとつ、密書盗み読みの場面が描かれている。しかも、密書盗み読みは画面右方に、正面からではなく斜め手前から描き、遠近法によって廓建物の奥行きを表現している。場面は、由良之助が顔世からの密書を縁側の釣り灯籠の明かりで読み垂らすのを、床下に隠れている九太夫が盗み読み、階上からはおかるが延べ鏡に映して読むところ。