E1.1.5.01 忠臣蔵 大序
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絵師:歌川広重〈1〉
出版:嘉永2~3年(1849~50)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:AkoCH-S0024-01嘉永2~3年(1849~50)に出版された12枚揃のシリーズ。本シリーズは、十一段目を6図に拡張した16枚揃のシリーズ(出品No.Ⅰ-1)とは趣を異にし、『忠臣蔵』における常套的な場面取りで描かれている。とはいえ、各図の背景は芝居の書割風ではなく、広重ならではの風景画の中に各段場面を落とし込んで描いている。
大序の本図は、鶴ヶ岡八幡宮社頭の場面。師直が顔世を口説いているところを若狭之助が見とがめ、師直が若狭之助を口汚くののしって2人の間に緊張が高まるのを判官が制止するところ。八幡宮側から相模湾を望む構図で、中央やや右寄りにシンボルの大銀杏を描いている。