E1.1.4.02 忠臣蔵 二段め

絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保14年~弘化3年(184346
判型:横小判錦絵12枚揃のうち  
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP6492

 二段目で選ばれたのは、「松切り」ではなく、「力弥上使」の場面。桃井館に使いにやって来たのは前髪姿の大星力弥、力弥に茶を運ぶのは許嫁の小浪である。二人の間には渡り廊下が横たわるが、そのジグザグとした形は八つ橋を思い起こさせる。『伊勢物語』の八つ橋の段では、在原業平が遠く京に残る妻への思いを込めた歌を詠む。男女の情愛に縁ある橋なのである。