絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保14年~弘化3年(1843~46)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1784
二段目、桃井館の場。右の前面に描かれる若い男女は大星力弥と小浪。力弥は公務で桃井家を訪れたのだが、小浪は力弥の許嫁で、うきうきしながら茶を運んでいる。一方、左の後方に描かれているのは、桃井若狭之助と加古川本蔵の主従。若狭之助が明日は師直を斬るつもりだと打ち明けると、本蔵は「それならこの通りに」と言って庭の松の木の枝をすっぱりと切り落とす。しかし本蔵の真意は別のところにあった。