E1.1.2.01 忠臣蔵 大序

絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保14年~弘化3年(184346
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1173

 二つ巴を配置した枠の中に、各段の場面を描いた12枚。多くは、今でいう遠近透視図法を用いて奥行きを感じさせる構図をとる。「浮絵」と呼ばれるものである。
 一枚目は大序、鶴ヶ岡八幡宮社頭の場。描かれているのは右から順に、高師直・桃井若狭之助・顔世御前。人妻である顔世に師直が懸想し口説こうとするが、そこに若狭之助が来合わせて師直の非道を阻止する。後の悲劇の発端となる場面である。