E1.1.2.05 忠臣蔵 七段目

絵師:歌川広重〈1〉
出版:天保14年~弘化3年(184346
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1177

 七段目、一力茶屋の場。敵の目をくらますため遊興に耽る由良之助。目隠し鬼ごっこ「めんない千鳥」で、誤って仲居ではなく侍をとらえてしまう。抱きつかれた侍の表情は、茶屋という場には似つかわしくない、真剣そのもの。それもそのはず、由良之助の真意を確かめるためにやって来た塩冶家の侍だったのである。仲居全員が由良之助推しであるが如く、由良之助の紋、二つ巴模様の衣装に身を包んでいるのは御愛嬌。