B3-12 義士姓氏録

絵師:芳幾
出版:明治2年(1869)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0040-01~03

 大石内蔵助ら義士たちが亡君墓前に仇敵の首級を供える様子を3枚続に描いている。描かれるのは4人。布に包んだ首を供える大高源吾、その様子を見守る大石内蔵助、控える吉田忠左衛門と大石主税である。
 大高と主税の衣装は歌舞伎調だが、内蔵助と吉田の衣装の両袖は史実にのっとり白布を縫い付けた形で、「古播州赤穂浪(人)」と姓名が書かれている。上部の「義士姓氏録」の題箋のある巻物には萱野三平を加えた48人の実名に近い姓名が書き上げられている。