B3-02 播州赤尾執事城代 大星由良之助藤原良雄

絵師:豊国〈3〉
出版:弘化4(1847)~嘉永3年(1850)
判型:大判錦絵掛物絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0209(a)~(b)

 討入り装束の由良之助の立ち姿を描いた作品。堂々とした体躯で、眉間のシワや固く結んだ口元に義士一党の頭領としての意志の強さがにじみ出ている。本作品のように、大判をタテに2枚継いだものを掛物(かけもの)()といい、表装して掛軸として鑑賞されることを意図して描かれたものが多い。本作品も掛軸にしても十分機能しうる構図で、上部には画賛よろしく由良之助の略伝(大石内蔵助の経歴が多分に取り入れられている)と「あらたのし思ひは晴るゝ身は捨る 浮世の月にかゝる雲なし」の歌(これも内蔵助作とされる)が添えられている。