B3-番外02 教導立志基 大石義雄

絵師:年方
出版:明治23年(1890)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0028

 
 歴史上で立身出世した人々を集めたシリーズの一枚。大石内蔵助が、山科閑居以後、敵方の目をあざむくために、花街に入り浸り遊興にふけったという話を基に描いている。遊女たちを引き連れて廓におもむくところであろうか、内心を表さず、一見愉しそうに歩む様が表現されている。

: 「氏は赤穂城主浅野家の国老なり 主家離散の後は飄然花街に遊び酒に臥し酒に起き恰も心無きが如し 所謂大智は愚なるが如しと 誠なる哉 此言や密かに同志を募り終に元禄十四の冬雪を冒して主公の仇讐を報ぜり 千秋記」