B2-02-02 大星由良之助 市川団十郎

絵師:国貞〈1〉
出版:文化13年(1816)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1138(arcUP1138~1140)

 文化13年(1816)7月中村座の上演。顔世からの密書を階上から盗み読みしたおかる(2代目沢村田之助)を梯子から降ろし、口封じを企てた由良之助(7代目市川団十郎)が身請話を持ち掛ける場面を描く。最初は信用しなかったお軽が、「間夫があるなら添わしてやろ、暇がほしくば暇やろう」「三日なりとも囲うたら、勝手次第」との言葉に「嬉しうござんす」と返した場面であろう。しかし、その場面にはいないはずの平右衛門(3代目坂東三津五郎)が、枝折戸の外から様子を窺っている。.