B1-05 忠臣蔵 四段目

絵師:広重〈1〉
出版:嘉永2年(1849)
判型:大判錦絵(横絵)
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0024_04

 広重の「忠臣蔵」作品といえば、十一段目を6図に拡張した16枚揃のシリーズがよく知られているが、これは嘉永2、3年(1849、1850)に出版された12枚揃の第4図。本シリーズの場面設定は『忠臣蔵』名場面集といった趣であるが、背景は芝居の書割風ではなく、さすがは風景画の第一人者広重だけあって、みごとな風景描写である。

 四段目の本図は、由良之助が仇討ちの決意を胸に館を後にする場面である。