2010年11月16日
第94回GCOEセミナー
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】 インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)
※ 一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、s_maezaki@yahoo.co.jp まで、その旨ご連絡ください(担当、前崎)。
※本拠点研究メンバー ですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。
※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt2010/haihusiryo-index.html
発表要旨は、「続きを読む」をご覧下さい。
【要旨】
1.石上阿希「立命館大学アート・リサーチセンター所蔵「黄表紙もの」の春本について―書籍閲覧データベースシステムの活用と今後の課題―」
発表者は、2010年度より「黄表紙春本研究会」を発足し、ロンドン大学SOAS教授アンドリュー・ガーストル氏、国際日本文化研究センター教授早川聞多氏などと共に、立命館大学ARC所蔵の「黄表紙もの」の春本の翻刻・研究を進めてきた。研究会では書籍閲覧DBシステムを用いて、翻刻作業を行っている。本発表では、研究会活動の途中経過と、書籍閲覧DBシステムを研究活用するにあたっての課題点について報告する。
2.花田卓司「中世京都合戦に関する一考察」
報告者はこれまで、中世の京都を「軍事」・「合戦」という視角から検討するために、南北朝内乱、応仁・文明の乱、元弘の乱など、京都を主戦場とした戦乱についての戦場分布図を作成してきた。今回の報告では、まず、新たに作成した保元の乱と平治の乱の図を提示する。さらに、これまで作成してきた各時代の戦場分布図を踏まえて、中世前期と中世後期とでみられる戦場の相違とその背景について考察を加える。
3.三上聡太「アーカイブズと日本近代文学研究」
本報告では本年7月の調査をふまえ、アーカイブズ(非図書資料)をどのようにして日本近代文学研究に応用してゆくか、その実践報告を行う。二反長半のスクラップとして蒐集したアーカイブズには、高見順の作品が含まれており、そこから彼らが〈戦後〉の阿片問題に取り組もうとしていた痕跡が伺える。東京裁判を経て、ほとんど不問のかたちのまま〈戦後〉へと接続していった日本の阿片問題。今回の報告は、そうした歴史の忘却に挑んだ二人の作家について考察する。
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