2009年10月20日

第62回 GCOEセミナー

1.「ボストン美術館所蔵初代歌川国貞浮世絵版画コレクション」
Prints by Utagawa Kunisada I in the collection of the Museum Fine Arts, Boston
講師 : 倉橋正恵(PD / 日本文化研究班)
 
2.「Wikipediaにおける知的生産活動の構造とプロセスに関する研究」
Research for structure and process of intelectual activities in Wikipedia
講師 : 大野晋(RA1 / ウェブ活用技術研究班 / 立命館大学大学院政策科学研究科 D2)
 
3.「フィールド調査における歴史地理空間情報の活用-GISを用いた京町家の時空間分析-」
How to Create Historical Geo-spatial Information for Field Surveys:A Spatio-Temporal Analysis of Machiya through GIS
講師 : 松本文子(PD / 歴史地理情報研究班)
 
日時:2009年10月20日(火) 18:00〜19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
    【BKC】インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)
 
※一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、kkt27007■lt.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、楠井)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。
※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。

http://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt2009/haihusiryo-index.html

 
 
【要旨】
1.倉橋正恵「ボストン美術館所蔵初代歌川国貞浮世絵版画コレクション」
2005年から2009年夏にかけて継続的に行ったボストン美術館所蔵初代歌川国貞浮世絵版画作品の調査結果を報告し、コレクションの特徴や新出資料の紹介を行う。また、海外日本美術所蔵機関の所蔵品整理及び管理での問題点を指摘しながら、日本人研究者や日本の研究機関と海外日本美術所蔵機関との連携という点についても言及する。
 
2.大野晋「Wikipediaにおける知的生産活動の構造とプロセスに関する研究」
本研究の目的は、不特定多数によるウェブ上での知的生産活動の構造とプロセスを理解することである。我々は、その成功例とされるWikipediaを取り上げ、記事編集者と編集回数の関係を分析した。特に、匿名ユーザと登録ユーザの差や、「秀逸な記事」とそれ以外の記事の差を分析した。また記事内容の議論が行われる「ノートページ」を分析した。結果、秀逸な記事に匿名ユーザが重要な貢献を果たしていること、また編集ではなく議論を介して記事の拡充に貢献するユーザが多数存在することが明らかとなった。
 
3.松本文子「フィールド調査における歴史地理空間情報の活用-GISを用いた京町家の時空間分析-」
2008年10月より歴史地理情報研究班を中心に実施している京町家調査では、京都市内の町家約5万軒を調査対象としているが、その規模ゆえに調査対象町家の位置予測のずれがフィールドにおいて大きな時間のロスをもたらすという問題がある。これに対し、京都市土地利用現況調査のデータに、明治30年頃の仮製図、昭和11年、28年の都市計画図をレイヤーとして重ねることにより、より精度高く、調査対象の位置を予測している。上記の実践例を通した歴史地理空間情報の活用について発表する。

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