2009年6月23日

第53回 GCOEセミナー

1.「視覚資料による模様研究とその課題―日本模様データベース構築に向けて―」
A Research on Design Patterns, based on Visual Materials, and its Issues: Toward Construction of Japanese Design Pattern Database

講師:加茂 瑞穂(RA1 / 日本文化研究班 / 立命館大学大学院文学研究科・D1)

 2.「お岩役の成立―趣向を中心に―」
Construction of Oiwa’s Role: On its Stylized Settings

講師:周 萍 (RA1 / 日本文化研究班 / 立命館大学大学院文学研究科・D2)

3.「女形の役者絵から読み取る「個性」の発展 -初代中村富十郎 (1719-1786) から六世中村歌右衛門 (1917-2001) まで- 」
"The development of "Individuality" seen in the onnagata-Kabuki-images. From Nakamura Tomijuro I (1719-1786)to Nakamura Utaemon VI (1917-2001)

講師:David Jerome Putnam (スイス・チューリッヒ大学修士課程)


 日時:2009年6月23日(火) 18:00〜19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)

※一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、okmt-t■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、岡本)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。
※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt2009/haihusiryo-index.html

【要旨】

1.加茂瑞穂「視覚資料による模様研究とその課題―日本模様データベース構築に向けて―」

 発表者は役者絵を中心とした絵画資料から歌舞伎衣裳を考察し、衣裳の模様から役者の工夫や狂言作者の意図を読み取ることが可能であることを明らかにした。しかし、模様が表す事柄は当時の人々にとって一般的な事であるがゆえに文字資料に残る可能性は低いと言えるのではないだろうか。そこで、発表者は視覚資料を大量に集め分析し、文字資料と併せて検討することにより模様本来の意味を浮かび上らせることが可能ではないかという着想に至った。本発表では、着想に至った経緯と研究の意義、更には作業を進める中で気付いた課題について報告する。

2.周 萍「お岩役の成立―趣向を中心に―」

  文政八年(一八二五)七月から初演された『東海道四谷怪談』は、人物、趣向、セリフにおいて具体的にどのように作られたのか、という課題はいまだに明確な形で説明されていない状況となっている。当課題を明らかにするための一環として、『東海道四谷怪談』の初演の時のお岩役は具体的にどのように創り上げられたのか、作者の四世鶴屋南北と役者の三代目尾上菊五郎の両方面から、趣向を中心に考察することを試みる。
 

3.David Jerome Putnam「女形の役者絵から読み取る「個性」の発展 -初代中村富十郎 (1719-1786) から六世中村歌右衛門 (1917-2001) まで-」

  初代中村富十郎から始まった「娘道成寺」のイメージに着眼し、江戸や上方の役者絵を比較しながら、「個性」という概念を探る。明治時代から写真も比較資料として使います

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