2008年11月25日

第37回 GCOEセミナー

本拠点若手研究者の成果報告です。

1.「中世後期の京都今宮祭に関する基礎的考察」
A study of the Imamiya-matsuri Festival in Kyoto during the late medieval period

講師:本多 健一 (RA2 / 歴史地理情報研究班 / 立命館大学大学院文学研究科・D1)

2.「版木資料のデジタル・アーカイブについて」
Digital archiving of woodblock materials

講師:金子 貴昭 (RA1 / 日本文化研究班 / 立命館大学大学院文学研究科・D2)

日時:2008年11月25日(火) 18:00~19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)

※一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、nyoshi■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、西川)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。

 ※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。
 http://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt/haihusiryo-index.html

 

【要 旨】
1.本多 健一「中世後期の京都今宮祭に関する基礎的考察」
 中世京都の都市祭礼については、下京の祇園会や稲荷祭に関して優れた研究が多数発表されている一方、上京の今宮祭や御霊祭では概論的な説明以外、研究が試みられていない。その最大の理由は良質な史料の不足にあろうが、一方でこれらの執行記録は数多くあり、おぼろげながら当時の祭礼の様相が復原可能である。
 本発表では、紫野今宮神社の氏子区域に焦点をあて、その中核となる上京の市街地形成や他祭礼の状況を踏まえつつ、氏子区域内における巡幸路確立過程や剣鉾と呼ばれる祭具の格式の問題などを通じて、中世後期における今宮祭のあり方とその変遷を考察する。
 また、以上の基礎的考察は、関連する史料のデジタル化、現在の祭の様子のウェブによる配信、祭礼にかかわる地域情報DB構築などに資することを、あわせて目的とする。


2.金子 貴昭「版木資料のデジタル・アーカイブについて」
 本発表では、発表者が取り組んでいる奈良大学所蔵版木資料のデジタル・アーカイブ活動について経過報告を行なう。版木デジタル撮影方法の確立を行ない、昨年度までに撮影を完了、今年度はその画像処理を進めている。情報共有に向けて現在進めている版木データベース構築について報告を行なう他、今夏の版木研究会にて行われた彫師・摺師へのインタビューによって得た知見についても紹介できればと考えている。

 




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