2008年6月24日
第24回 GCOEセミナー
1.「乾山焼研究と資料のデータベース化」
Study of Kenzan Ware and the database architecture of materials
講師:鄭 銀珍 (RA / 京都文化研究班 / 立命館大学大学院文学研究科D1)
2.「友禅染と西陣織の図案」
Designs of YUZENZOME and NISIJINORI
講師:木立 雅朗 (事業推進担当者 / 京都文化研究班 / 立命館大学大学院文学研究科・教授)
日時:2008年6月24日(火) 18:00~19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】立命館大学情報理工学部メディア情報学科会議室(予定)
参加無料(予約不要)
※BKC会場は遠隔講義システムによる参加になります。
※インターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、nyoshi■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、西川)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。
【要 旨】
1.鄭 銀珍「乾山焼研究と資料のデータベース化」
鳴滝乾山窯の発掘によって、あらたな側面から乾山焼の研究を進めることができた。そのひとつが、一部の器種の製作技術を推定できたことである。これは京都伝統工芸を考える上でも重要な点である。その製作技術の変遷は絵柄の変遷を伴っており、また造形面で当時の漆器とも関連が深い。これらをさらに検討するためには、伝世品との詳しい比較が必要だが、そのためにも、発掘成果および伝世品をある程度データベース化し、近世日本の工芸品や絵画等とも相互参照できるようにしたい。
2.木立 雅朗「友禅染と西陣織の図案」
友禅染と西陣織の図案は手書きのデザインであり、絵画としても鑑賞しうる。図案は近代化の中で生み出され、芸術的にも高いレベルを要求されてきた。近代工芸を支えた「縁の下の芸術品」とも言えるだろう。また、戦前の図案に行政文書や帳簿類・新聞紙を使って裏打ちしたものがあり、全く新たな近現代資料として注目される。その意味でこれらの図案は単なる絵画やデザインではなく、多面的な意味をもつ資料として注目される。
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