1753-1801。2代目宗十郎の次男。前名初代沢村田之助。俳名曙山・訥子など。屋号は紀伊国屋。宝暦7年(1759)初代沢村田之助として初舞台。明和6年(1769)父とともに上方の舞台に出、以後江戸・京・大坂三都の舞台で活躍した。明和8年3代目宗十郎を襲名し、寛政2年(1790)には市村座の座頭となった。立役や和事を得意とし、江戸に下っていた上方の狂言作者並木五瓶と提携して上方の世話物を江戸に持ち込んだ。当り役は『心中天網島』の紙屋治兵衛、『忠臣蔵』の由良之助など。
1753-1801。2代目宗十郎の次男。前名初代沢村田之助。俳名曙山・訥子など。屋号は紀伊国屋。宝暦7年(1759)初代沢村田之助として初舞台。明和6年(1769)父とともに上方の舞台に出、以後江戸・京・大坂三都の舞台で活躍した。明和8年3代目宗十郎を襲名し、寛政2年(1790)には市村座の座頭となった。立役や和事を得意とし、江戸に下っていた上方の狂言作者並木五瓶と提携して上方の世話物を江戸に持ち込んだ。当り役は『心中天網島』の紙屋治兵衛、『忠臣蔵』の由良之助など。