E2.7.1 七津以呂半東都不二尽 ら・良 大星力弥良高
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絵師:歌川国芳・歌川芳鳥女
出版:嘉永5年(1852)
判型:大判錦絵揃物のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0101「七ッいろは東都富士尽」シリーズは、芝居の登場人物の名前の1文字といろは四十七文字をかけ、人物は役者の似顔で描き、左上に江戸の諸所から望む富士の図のコマ絵を添える。また、シリーズの標題を書いたコマ絵の枠取りも、主題とする人物に関する芝居中の小道具が連ねて描かれている。
本図は、七段目の大星力弥で、顔世からの密書を祇園一力茶屋で遊ぶ父由良之助に届けにきた姿。七代目岩井半四郎の似顔である。標題の枠は、釣燈籠、密書、蛸肴などを載せた膳、梯子など七段目の小道具を連ねている。コマ絵は万年橋の富士で、国芳の長女で弟子の芳鳥女が描いている。